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ストレーナとは

ストレーナ

ストレーナ製品一覧

別称:ストレーナー 、ストレーナーフィルター 、STRAINER

目次:
<1>ストレーナとは
<2>ストレーナの構造と仕組み
<3>ストレーナの使用目的
<4>ストレーナの種類

 

<1> ストレーナとは

広義のストレーナ

 液体や気体から固形成分を取り除くために用いる網状の器具全般を指しています。日本語で「ざる」「篩(ふるい)」などと呼ぶものも含まれており、調理器具、台所まわり、工業製品、機械工学、水槽の濾過装置、水処理機器の部品など、あらゆる場面で使われています。

狭義のストレーナ

 プラント業界では、ストレーナは配管をつなぐ継ぎ手の一種で、配管の中を流れるスラッジ(夾雑物)を分離・排除することができるろ過※装置を指します。

※ろ過とは、液体や気体をろ材に通して固体を取り除くことです。

 

<2> ストレーナの構造と仕組み

   Y形ストレーナ モデル
   Y形ストレーナ 構造図

 ストレーナの種類によって構造は異なりますが、多くはストレーナ内部にスクリーン(エレメント)を有し、そのスクリーンで配管を流れる流体中のスラッジを捕捉する構造をしています。
 汎用Y形ストレーナの構造図を例にすると、原液が入口から流入し、スクリーンでスラッジを捕捉し、ろ過された流体が出口から流出します。捕捉したスラッジによりスクリーンが目詰まりを起こすため、定期的にストレーナを開放し、スクリーンの清掃作業が必要となります。

  スクリーン(エレメント) は、利用される目的や用途、スラッジの形状などに合せて使用します。
  スクリーンの種類、形状や特徴など、詳しくはこちら

 

<3> ストレーナの使用目的

 大きく分けると以下2点が挙げられます。

(1) 機器保護用(粗ろ過用が多い)

 配管にスラッジをそのまま流すと、配管ラインに設置される各種バルブやポンプ、流量計などの機器類の破損に繋がります。また、機器の寿命を短くしてしまう恐れもあります。
 これらのトラブルを防止するために、流体中のスラッジを分離・排除するストレーナが使用されます。

(2) プロセス流体の品質向上(微細ろ過用が多い)

 醸造業、乳製品や飲料・生物化学製薬業などの業界で使われています。流体の不純物等をろ過し、流体の品質を向上するために使用されます。

 

<4> ストレーナの種類

 以下2つに大別されます。
 (1)汎用ストレーナ
 (2)洗浄機能付きストレーナ

(1) 汎用ストレーナ

 Y形ストレーナ、T形ストレーナ、ライザーストレーナ:

 流体中のスラッジが比較的少ない場合に使用されます。 用途はY形・T形ストレーナは機器保護用に、ライザーストレーナは消化設備ライン(スプレーノズル目詰まり防止)に使用されます。
 構造的にY形ストレーナはストレート配管、T形ストレーナはストレート直角フロー配管、ライザーストレーナは水平から立ち上がり配管に使用されます。
 これらのストレーナは小~中口径に適しており、スクリーンの取付/取外しの作業性が良く、スクリーンを交換することにより、パーマネント、テンポラリーのいずれにも使用できます。Y形の詳細ページ T形の詳細ページ

 テンポラリーストレーナ:

 配管のフランジ間に取付け、試運転期間中、或いはフラッシング用に使用する簡易なストレーナです。洗浄が終了すれば取り外されます。テンポラリーの細ページ

 バケット形ストレーナ:

 水平配管内に設置され、Y形ストレーナより濾過面積が大きく、流体のスラッジが比較的多い場合に使用されます。主として機器の保護用に用いられますが、プロセス流体の高品質化にも多く使用されます。
 このモデルの特長は、ある程度使用者側のニーズを反映させることが可能な点です。例えば、圧力損失を低く抑えることができ、メンテナンス間隔を想定してスクリーンの面積を決定することもできます。また、配管上の取付方向(オリエンテーション)や高さ(エレベーション)についてもある程度ニーズを反映することが可能です。さらに形状的にバランスが取りやすいので大型にも適しています。バケット形の詳細ページ

 

(2) 洗浄機能付きストレーナ

 スクリーンの目詰まりを解消するために定期的にストレーナを開放し、スクリーンの清掃作業が必要になることは前述しましたが、開放メンテナンスの際は運転を停止する必要があり、また清掃作業にかかる様々なコストも大きくなるため、清掃作業の省力化・効率化へのニーズが近年高まってきています。そこで活躍するのが、洗浄機能付きのストレーナです。
 洗浄機能付きストレーナは、スクリーンに洗浄装置(ブラシ、スクレーパー等)を有しており、それを駆動させることでスクリーン表面を洗浄します。洗浄の際ストレーナを開放する必要はなく、通液運転しながら簡単に洗浄作業を行うことができます。また、製品によっては、ろ過▷洗浄▷スラッジ排出の一連の動作を自動実行できるものもあり、ノーマンメンテナンス・完全自動化を実現できる製品もあります。
 当社のものは洗浄装置をモーターで駆動させる自動洗浄式(オートストレーナ)と、ハンドルを手で回し手動回転させる手動洗浄式に大別されます。

 オート(自動)ストレーナ:

 スクリーンに洗浄装置(ブラシ、スクレーパー等)が圧着しており、それをモーターで回転させることで、スクリーン表面を掻取洗浄させるストレーナです。掻き取ったスラッジは機器底部から内圧を利用し機外に排出させます。ひとたび設置すると、自動的にスクリーン目詰りを感知し、又は一定時間ごとにスクリーンを洗浄させ、ろ過▷洗浄▷排出の一連の動作を自動実行することでノーマンメンテナンス・完全自動化を実現できるストレーナです。オートの詳細ページ

      動画はこちら
 手動洗浄式ストレーナ

 機構はオートストレーナと同じですが、電動モーターの代わりに洗浄装置(ブラシ、スクレーパー等)と連結されているハンドルを手で回し、スクリーンに付着したスラッジを掻き取ることを特長としています。
 この手動洗浄式モデルの利点は、設備費が比較的安価なことです。通常、オートストレーナを設置(汎用品から置き換え)する場合は配管工事費と電気配線工事費が必要なことも多いが、この製品であれば配管工事費のみで対応ができます。既設汎用ストレーナのメンテナンス負荷が高まっている現場でのニーズた高まっています。手動洗浄式の詳細ページ

      動画はこちら
 その他の洗浄機能付きストレーナ

 洗浄機能付きストレーナといえば前述の自動洗浄式と手動洗浄式ですが、当社はそれ以外にサイクロンストレーナという製品もあります。用途は主として、海水、河川水の粗ろ過用(1次又は2次ろ過用)に使用されます。
 入口ノズルを本体に対して偏心させることで本体内にサイクロン流(サイクロン分離)を発生させ、その流れでスクリーン表面を洗浄し、スラッジを分離することを特長としています。従来の汎用ストレーナ(Y形・T形・バケット形等)に対し画期的にメンテナンスインターバルが長くなります。サイクロンの詳細ページ

      動画はこちら

おわりに

 ストレーナ業界では、ろ過は経験工学として位置づけられています。
 古くは使用者側においてもストレーナをよく知る熟練エンジニアが多く在籍し、機能や用途の違いから自社ニーズに合ったストレーナの選定が可能でした。しかし近年では設計の形式知化により、時に使用者側での製品選定が難しくなるケースも増えてきています。
 当社はお客様の仕様に合わせて製品を製造する個別受注生産を行っております。ご指示の仕様・サイズ通り製作するのはもちろんの事、多様化するニーズに対し豊富な実績と技術力で「こんな事できるかな?」を形にいたします。ろ過の関することなら大同工機までお気軽にご相談ください。

 ストレーナは普段の生活にお馴染みはなさそうですが、実は日常生活に欠かせないものであります。今後はストレーナの選定やろ過メッシュ等のお役に立てる情報を公開致しますので、ご参考になれば幸いです。

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