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オートストレーナとフィルターの「併用」のすすめ

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ストレーナ製品一覧  フィルター製品一覧

 プラントや製造ラインでは「ろ過の精度を上げたい」一方で、「ラインは止められない」という二律背反の悩みを抱えるケースが少なくありません。この課題を解決する手段として近年注目されており、弊社だからこそ一気通貫で対応可能なのが、オートストレーナ(粗ろ過)+フィルター(精密ろ過)の多段ろ過構成です。

 本記事では、大同流の考え方やメリット、選定のポイントを解説します。

目次:
<1> ストレーナとフィルターの違い
<2> なぜ「併用」が有効なのか?
<3> 向いている現場‧用途
<4> 構成を決める際のポイント
<5> まとめ

 

<1> ストレーナとフィルターの違い

 ストレーナとフィルターはどちらも「流体から異物を取り除く機器」ですが、その役割と特性は異なります。

 ストレーナは、エレメント(スクリーン)に堆積した比較的大きな(50~75µm以上)のスラッジを捕捉する製品です。これに自動洗浄機能がついたものが、オートストレーナであり、ラインを止めずに連続運転可能です。
 このようにストレーナは、形物‧スケール‧砂などの粗い異物を除去するのが得意です。一方で、ミクロンオーダーの微細粒子には対応できない製品が多いです。

 フィルターは、ストレーナ領域の粗ろ過から、ミクロンオーダーの精密ろ過まで対応です。一方で、微細ろ過の場合は特に、性質上エレメント交換や洗浄のメンテナンスが定期的に必要です。前処理なしで微細粒子の捕捉にフィルターを使うと、交換頻度が急増しランニングコストが跳ね上がってしまうことがあります。

 

<2> なぜ「併用」が有効なのか?

 フィルター単体では、流体中の粗大粒子やスラッジがそのままエレメントに流入し、すぐに目詰まりを起こしてしまいます。その結果、交換頻度が増加し、エレメントコストや人件費、生産停止ロスが増大してしまいます。
 そこで前段にオートストレーナやプレフィルターを置いて大きなスラッジを取り除き、後段の精密ろ過用のフィルター*¹を微細粒子(精密ろ過)に専念させるのが、多段ろ過の基本的な考え方です。

  ※1 メンブレンフィルター(サーフェスフィルター)が用いられることが多い。

 メリット①:フィルター寿命の大幅な延長

 ストレーナが粗いスラッジを前段階で捕捉するため、後段のフィルターエレメントへの負荷が軽減され、目詰まりが遅くなります。(交換頻度・コストの減少)

 メリット②:ライン停止時間の最小化

 前段を自動洗浄機能付きのオートストレーナにすればより削減可能になります。

 メリット③:ろ過の精度と安定性が向上

 後段のフィルターへの負荷が安定し、流体の粒子サイズが小さいものがメインになります。これによりろ過精度のばらつきが減り、品質管理が容易になります。

 メリット④:トータルコストの最適化

 フィルター交換コスト削減と生産停止ロス削減により、設備全体のコストを大きく削減することができます。

 

<3> 向いている現場‧用途 (一例)

業種・用途粗ろ過の役割
(ストレーナ)
精密ろ過の役割
(フィルター)
特徴
石油化学・
化学プラント
スケール・錆、触媒の粗取り精密ろ過で反応器・計器類を保護高温・高圧・
法規対応
食品・飲料
工場
果肉・繊維・スラッジの除去微細粒子の除去(衛生・品質維持)サニタリー仕様
(食適・FDA)
冷却水・工業用水藻類・砂・スケールの除去精密ろ過で熱交換器を保護プレフィルター・粗ろ連続稼働
(オートストレーナ、クリーンデューサー推奨)
発電所・タービンプラント冷却海水・河川水の粗大異物除去精密ろ過で下流の機器を保護大流量対応・高い捕捉率環境保護・省エネ
塗装・
コーティング
塗料中の凝集物・異物粗取り微細粒子を除去し、塗膜品質向上品質重視

 

<4> 構成を決める際のポイント

 多段ろ過の効果を最大化するためには、それぞれの機器についてろ過精度を適切に設計することが重要です。そのためには、流体の詳細や設置環境について正確に把握しておくことが重要です。
 加えて、多段ろ過の場合は、機器を直列に配置するため、系統全体の圧力損失が増加します。ポンプの余力や‧配管スペース‧既設設備との干渉を事前に確認しましょう。

 下記に参考までに大同工機でフィルター選定に活用する情報の一部を記します。
 ・ろ過の目的 (何ができれば成功か)
 ・流体名(液体か気体か、性質<pH>、粘度)
 ・流量
 ・ろ過精度
 ・温度
 ・圧力
 ・接続口径
 ・その他の要望等

 大同工機では、上記のような詳細仕様に基づき、最適なエンジニアリングが可能です。お気軽にお問い合わせください。
 流体について詳細が分からない場合は、実液を用いたテストを弊社テクニカルセンターで実施可能です。お気軽にご相談ください。

 

<5> まとめ

 オートストレーナとフィルターを組み合わせた多段ろ過は、「ラインを止めない」「精度を上げる」「コストを下げる」という複数の課題を同時に解決することができ、費用対効果の高いソリューションです。

 大同工機は「ろ過の総合プロバイダー」として、オートストレーナからフィルターまでワンストップでご提案しております。お客様のラインに最適な構成について、長年の実績と経験に裏付けされたデータに基づき、トータルソリューションでサポートいたします。
 「今のラインに合うか不安」「まずは相談だけしたい」という段階からお気軽にお問い合わせください。

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