お問い合わせ内容

名古屋にある発電所から、海水の取水口に設置している海外メーカー製インラインストレーナ置換についてご相談がありました。

老朽化した海外製インラインストレーナのメンテナンスを行おうにも、海外メーカー製のため部品調達が難しく、さらには問い合わせ窓口も無い事から、国内でメンテナンスできる会社が無くなってしまったとお困りでした。また置換を検討しようにも、海外メーカー製のため国内メーカーの標準製品で代替できるモデルが無い状況でした。

そんな折、お問い合わせくださったご担当の方が以前別の現場で弊社ストレーナを導入いただいた事もあり、『大同工機さんなら何か打開策があるのでは』とご連絡をいただきました。

ご提案内容

ご相談いただいものの、標準製品での代替えが難しく、また配管径が2メートルと大型で、既設寸法・配管角度に合わせて設置できるような高度な技術力が求められる内容でしたので、二つ返事でお引き受けする事が難しい案件でした。
ですが要求をクリアし置換製品を製作できる国内メーカーも殆ど無い事から、社内で検討を重ね今回はお引き受けする事にいたしました。

現地での既設寸法計測では、大型だったこともあり三次元計測を用いました。また、内部品の図面が無かったため、メンテナンス時の映像や参考資料を基にゼロから新たなモデルの設計に取り組みました。この時、既設を再現するのでは無く、メンテナンスのし易さ等既設品の課題をクリアできる設計を意識しました。

とはいえ、ゼロからの設計となるため設計部門だけでなく調達や製造部門の関係者全員で何度もデザインレビューを重ね、各部門の知識と経験を結集し自動洗浄式インラインストレーナの製品化にこぎつけました。残すは設置のみとなりましたが、問題なく既設寸法通り設置できるのか不安は残っていました。

納入後

設置作業ではある程度工事が必要になると覚悟していましたが、多少の手直し程度で既設寸法通りに設置が完了いたしました。大型機器にもかかわらずスムーズに設置できたことにお客様も驚かれたようで、達成感を感じた瞬間でした。

その後、要求された性能もクリアし、初回点検時においても異常が認められませんでした。現在も元気に稼働しています。

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